痛みの解決の近道は的確な診査診断
どんな治療が必要かを患者様にお伝えするには、お話を伺うだけでは治療に進むことはできません。もちろんどんな状態であるのかをヒアリングすることはとても重要ですが、そのお話をもとに歯科医師が診査診断を行い、最終的な治療方針を決定する必要があります。
原因もわからずに歯の治療はむやみにできません。「きっと原因はこれだろう」で治療を急発進できないのです。
歯の治療をすぐに求めがちなのですが、患者様ときちんと治療に対する方針と治療方法について一緒に考えた上で歯の治療に進むことがとても大切です。
痛みをいち早く改善するにあたって必要なのは、歯科治療ではなく口腔内外の診査診断です。痛みの種類や特徴を分析し、原因の究明をすることではじめて治療の道筋を見出すことができるのです。
痛みの原因は1つではなく複数存在する
お口のトラブルの原因は非常に様々であり、原因は1つではなく複数存在することがほとんどです。歯自体が問題(歯原性疼痛)なこともありますが、実は歯以外が問題(非歯原性疼痛)であることもしばしば見受けられるのです。疾患がちがえば、治療方法も異なります。
治療方法を決めるために、診査診断が必要なのです。診査診断ではレントゲン診査や、口腔内外診査はもちろん、痛みや症状の様子などの問診など、あらゆる目線で何が問題であるのかを考えていきます。
無駄な治療を回避する
診査診断が重要である理由のひとつに無駄な歯科治療を回避するということが挙げられます。
「痛みが続いているなら神経を取りましょう。」
「それでも痛いなら歯を抜きましょう。」
といった歯科治療はこりごりです。
このような治療方法が誤った治療が進んでしまうと、歯は削られ、そして歯を失うのみです。
ご自身の歯を守るために本当に必要な意味のある治療なのか。健康な歯を失う計画になってしまってないでしょうか。
痛みの解決の近道はきちんと必要な診査診断を行った上で、治療計画と治療方法をきちんと患者様と話し合い、道筋を相談して決めていくことなのです。このステップが抜けてしまうと、どんなにすばらしい治療をしたとしてもその場しのぎの治療になってしまうのです。