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パウダークリーニング

エアフローを用いたパウダークリーニング

パウダークリーニング

バイオフィルムをコントロールし健康を維持する

◆徹底的にバイオフィルムを取り除く

当院のクリーニングシステムはスイスのEMS社のエアフローシステムを用いたパウダークリーニングを採用しています。


従来の予防歯科はスケーラーや手用器具などで歯石やバイオフィルムを除去していましたが、痛みを引き起こしたり歯やインプラントを傷つけてしまうリスクが高くありました。


しかしながらパウダークリーニングでは、従来の方法よりも侵襲を抑えて、手用器具や超音波スケーラーの必要性を低減することで、歯や軟組織に対してより安全で効果的な清掃を行うことができるようになりました。


このパウダークリーニングは二歳以上の小児や、歯周病の方、インプラントが入っている方と幅広く適応可能なクリーニングです。


そして効果的にクリーニングを行うことができるので、より快適でかつ時間効率の良い治療を提供することができるようになりました。

◆ポリッシング不要、歯磨き粉(ペースト)不要

従来の機械的歯面清掃(ポリッシング)では、奥歯や裏側などは器具が届きにくく、適切に磨き上げられない部分が生じたりすることがありました。


パウダークリーニングでは粒径14μmのとても細かなクリーニングパウダーを使用し、歯や歯周ポケットへ向けて水流とともに清掃しますので、これまで清掃が困難であったところも隅々までクリーニングすることができるのです。


また、従来の機械的歯面清掃(ポリッシング)では歯周ポケット内のバイオフィルムを除去しようと試みると、回転するブラシが歯肉に当たり、痛みが生じる心配がありましたが、パウダークリーニングは機械の先端から出るパウダーと水流で清掃を行なっていきますので、直接器具が歯や歯肉にあたることはありません。


もちろん歯面研磨の必要はないので、歯面研磨時に用いる歯磨き粉(ペースト)も不要です。


◆GBT(Guided Biofilm Therapy)とは

GBT(Guided Biofilm Therapy)とはむし歯や歯周病、インプラント周囲炎などの根本的な炎症の原因とされる「バイオフィルム」を除去し、口腔内だけではなく全身の健康管理の実現を目指すEMS社の提唱するアプローチ方法です。


世界中の数多くの臨床的エビデンスに基づき、EMS社の提唱する8つのプロトコールから成り立っています。


GBTではこのプロトコールに基づき、歯周組織検査や歯周病治療を順番に進めていく治療方法です。


単にクリーニングだけしても根本的な歯周病予防にはなりません。GBTのステップの中でどこにバイオフィルムが付着していて、どのようにバイオフィルムを除去し、そしてバイオフィルムが付着しにくい環境をどのように維持していくかを患者様と共に考えていきます。


また、クリーニング前にバイオフィルムを染め出し可視化することで、患者様自身にもどこにバイオフィルムが付着しているかを確認していただくことができます。


バイオフィルムの付着が認められる部分は炎症が生じるリスクが高い部分ですので、ブラッシング方法や清掃用具の見直しを視野にいれていきます。


実際にバイオフィルムが可視化されることで、術者である歯科医師や歯科衛生士にもリスク部位がより明確になり、スピーディーかつ的確なバイオフィルム除去が可能です。


GBTのプログラムの中では、エアフローを用いたクリーニングだけではなく、歯周組織検査やプラークや歯石の付着状況、ならびにブラッシング方法の確認などお口の中の全体の状態を十分に診査し、問題点を把握した上で適切な治療を提供することで、より効果の高い歯周病治療を提供することができるのです。

◆セラミックやインプラントなど大切な被せ物も傷つかない

エアフローによるクリーニングは患者様の大切なセラミックやインプラント治療をお受けになられた歯にも施術可能です。


特に超音波スケーリングはチップの先端が被せ物に万が一当たってしまうと、微細な傷がついてしまったりする危険性がありますが、パウダークリーニングの場合には器具が直接歯には触れることなくクリーニングを行なっていくので、歯が傷つく心配はありません。


エアフロー後にまだ残存している歯石があるような場合には、歯石の残っている部分だけを超音波スケーラーで除去していくので、ダメージや刺激を最小限に抑えながら治療をすすめていきます。


矯正中の方にはとてもメリットがあり、歯ブラシだけではどうしても磨ききれない部分も、パウダークリーニングであれば矯正装置の周囲も隅々までクリーニングすることができます。

当院のパウダークリーニングの流れ

図1.png

治療期間・回数

費用(※症状・状態によって金額は異なります。)

​付随処置費用一覧(上記根管治療の際に必要に応じて費用が発生します。)

リスク・副作用

  • 治療前診断では見つからなかった歯の破折が治療中に発見されるような場合には歯を可能な限り保存する方法を検討しますが、将来的に抜歯になる場合があります。

  • 精密根管治療中にもニッケルチタンファイルが根管内で破折する場合があります。

  • 炎症が強い場合には初回の治療だけでは痛みが消失しない場合があります。​その場合には鎮痛薬の併用や、次回の治療をはやめに再開する必要があります。

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